キャベツウニってなに?
今回気になって取り上げるのは、2020年末に神奈川県により商標登録された
【キャベツウニ】
という名のウニ。

キャベツみたいにまるまるして棘が無い新種のウニ?
とか、全然意味の分からないことを私は想像してしまいましたが、
どうやら、
キャベツを食べさせて飼育したウニらしいです。
キャベツを巡るウニ達の闘いを見ていると、人間同士の小さな争い事がちっぽけに見えてくる pic.twitter.com/F2dy4TZ1Bt
— ㈱セルタン採用チーム (@cellutane01) December 11, 2017
神奈川県公式You Tubeチャンネルでは、実際にウニがキャベツを食べている映像が公開されています。
なぜキャベツ?
なんでまたキャベツなんて?
と、思う方が多いと思います。
キャベツを食べさせることになった経緯は、
結論からいうと
「余っていたキャベツをあげたら、割と良く食べたから」
だそうです。
ウニはそもそも何でも食べる
ウニが何を食べて育っているのかというのをそもそも私は知らなかったのですが、
ウニって雑食だそうです。他にも食べる野菜は多いそうです。
果物とかも好きだそうで、キャベツと果物を一緒に入れるとウニは果物の方に寄っていく。なんて事もあるそうです。
ちなみに、海藻とキャベツだったらキャベツの方に寄っていくそうです。
海の中にいるのに、なぜ海藻が一番好きってならないの?
と、ちょっとずっこけちゃいそうですが
ウニにとって、海藻は主食ではあるそうなのですが
時期に寄っては海藻がない時期があり生きていくために何でも食べられる雑食に進化したそうです。
流通規格外の春キャベツを使った
最終的に「何でも食べるウニ」にたくさんある食べ物の中からキャベツを選んだのは、神奈川県のムラサキウニの養殖を行う4〜6月に手に入るのが、三浦半島一体で生産していた春キャベツだったからだそうです。
当時、野菜だけで育てるウニの養殖は全国初の取組だったそうです。
ちなみに、食べられるのに流通規格外になり廃棄されてしまうキャベツを利用することができるそうで、環境的にも無駄を省けてスマートな取り組みであると言えますね。
キャベツを食べたウニはどうなるの?
キャベツを食べてたウニはどうなるのでしょうか。
流通規格外のキャベツを食べて、食品ロスの軽減に役立つだけなのでしょうか?
いえいえ、そんなことはありません。
実はキャベツを食べることによって、ウニは身を大きくしたようです。
しかも、磯臭さもなくなり甘みも増すそうです。

良い事だらけですね
ちなみに、この変化はムラサキウニだからこそだそうです。
同じ海に住み他の種類のウニにはこの変化を見ることができなかったそうです。

不思議、、、。
実際に買えるの?
地元では
一年以上も前にすでに漁協や漁業者で試験的に養殖がされているそうで、すでに逗子市の小坪漁協と小田原市漁協の養殖ウニがスーパーなどで販売されていたそうです。
とはいえ、関東圏内にお住みの方でなければ

よし、キャベツウニ買いに神奈川行くか〜
って、簡単にはならないですよね。
インターネットで買えるのでしょうか?
通信販売やオンラインショップでは
少し調べてみましたが、今のところ(2022年4月中旬)どうやら通信販売などでは買えないようですね。
これだけ話題を集めていますし、そろそろ旬の時期を迎えるキャベツウニ(ムラサキウニ)なので今年こそは通販で買えるようになればよいですね◎
まとめ
神奈川県の水産技術センターによると、商標は一昨年7月14日に出願し、10月21日に登録された「キャベツウニ」。
磯の海藻がなくなる「磯焼け」の現象の原因生物であるウニを駆除するどころかブランド化でき、更には流通規格外のキャベツの有効利用の一石二鳥となるこの「キャベツウニ」。
現在、神奈川県に限らず全国でキャベツに限らず様々な野菜によるウニの養殖研究が進んでいるそうです。
地球環境のためにも、生産者の方々のためにも、ウニ好きの私のような消費者のためにも、この研究のさらなる発展を願っております。
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